NPOあつぎみらい21の「かながわ Business Network」 2023年2月号 Vol.146

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  NPOあつぎみらい21の「かながわBusiness Network」 
                2023年2月号 Vol.146
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こんにちは、NPOあつぎみらい21「かながわ Business Network」
編集部です。 
毎月1回、メールマガジンを通じて皆さまの経営に役立つ情報をお届けして
参りますので、どうぞ宜しくお付き合いください。

今年も確定申告の季節がやってきました。個人事業主の方、もうお済みの方
はいらしゃいますか? 今年のe-Taxは多少使いやすくなっていますか? 
医療費控除などマイナンバー連携が強化されたらしいですね。私もそろそろ、
着手しなければ・・・

それでは今号の内容です。
1.<経営講座> ■ 【小さな企業でのDXの始め方】
2.<活動告知> ■ 【3月度オンラインセミナーのご案内】
3.<経営情報> ■ 【各種セミナー情報】

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1.<経営講座> ■ 【小さな企業でのDXの始め方】
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▼中小企業DXとは
今産業界では「DX」という言葉があちこちにあふれています。その他にGX
(グリーンイノベーション)、カーボンニュートラルやSDGsなどもあります
が、今回はDX(デジタル・トランスフォーメイション)、直訳すればデジタ
ルによる経営の変革、避けて通れない業務改革の話です。デジタル技術を使
い業務を変革、進展させるかと言うことになります。
さはいえどどこから始めて、どう変革に結びつけるかということになりま
す。時代は人手不足が続いており、これからも増える見込みは全くありませ
ん。日本は欧米のように移民を受け入れる可能性は少ないと思っています。
それでは、逆に考えて人手不足を「デジタル技術」を使って切り抜ける可能
性について考えてみましょう。それには人を増やさず現在のままの陣容で、
労働生産性を上げることにより、この人手不足を乗り越えて行くことであり
ます。小さな企業では今後とも人手不足は改善することがあり得ない深刻な
課題なのが現実です。
今までの業務を見直して、いきなり業務革新して大きく生産性を上げること
はもちろんですが、もう少し現実的な・小さなところからスタートして、小
さな変革を積み重ねることによりこの人手不足を越えて行こうではありませ
んか。
それでは現状と小さな変革について述べていきましょう。

1.	デジタルの進化
21世紀に入りデジタル化は更に加速しました。その前はインターネットとパ
ソコンを業務で使うばかりでは無くWindowsの普及により個人でもパソコン
を使う時代でした。そのため会計ソフトや在庫管理ソフト、製造業ではCAD/
CAMが普及して、生産管理システムなども町工場レベルでも普及が進みまし
た。あくまでも自社サーバーやパソコンベースでの時代でした。
ここ10年に大きな変化がありました。それは携帯電話のスマートフォンの情
報端末としての普及です。今、通勤電車に乗ると10人中9人はスマホを使って
います。ゲームだけではなく買い物、ニース閲覧、検索、インスタなどのSNS
と人さまざまです。このスマホが情報端末のあり方を変えたのはWeb技術の
進化をもたらしたサーバー・クラウド技術で端末の負荷は減り、画像センサ
ー付スマートフォンの普及を後押ししました。

今やスマートフォン技術とクラウド技術、更にはAI技術なども誰でも使える
領域に来ています。会計ソフトをイメージしていただければ、昔はパソコン
のキーボードで入力していた領収書の内容を、スマートフォンのカメラで読
み取り、キーボードでの入力は要らなくなってきました。誰でも簡単に入力
できて仕訳され、必要な会計書類が簡単に作成出来るようになりました。

2.	小さなDXの積み重ね
 中小企業では重要となるのがスマートフォンの情報端末としての機能と、
クラウドを使ったWebサービスの多様化です。ものによってはAI等使ったも
のや、高度な計算を行えるものまで出てきます。これらは定額料金制で、最
新のものが常に使えるようになって来ています。マイクロソフトのOffice等
が良い例でデータの保存までクラウドに保存が出来、バックアップも可能で
す。
 このようなクラウドサービスを、様々な形で利用でき、コストもあまりか
からない、当に中小企業向けのアプリケーションです。どのようなアプリが
あるかというと、クラウド会計に限らず、社内の報連相を使うチャット、ク
ラウドを使った決済、在庫管理、受発注プラットフォーム、各種設計ツー
ル、生産管理ツール、現場の見える化と挙げたら枚挙に切りがありません。
これらを現在の人手不足に使うのです。時間がかかっている定型作業、例え
ば会計処理、見積作業、工程管理や社内のコミュニケーションの迅速化に使
っていくのです。
投資は極小ですのでリスクは最小限に出来ます。例えば端末は中古のスマホ
を使い、社内ではWIFI無線でLANを使えばネットワークやクラウド・サーバ
ーに繋がります。企業では必要なアプリを導入するだけで良いのです。

3.	DXの実例
 さてどんなアプリから入れば良いのでしょうか?
私のお薦めはコミュニケーションのツールです。スマホを使ったLINE等は個
人で使っている人も多く、社内でも全員に導入しやすく、中でもLINEWORKS
等がお薦めです。社長が外出した時、外出先から内容を把握、指示を出来ま
す。携帯電話との決定的違いは、記録が残り文章や写真などのファイルが添
付され、社員に共有出来ることです。私の知り合いの企業では、社長が突然1
ヶ月の長期入院、これを使って病院から指示を出し、難局を乗り越えたと聞
いております。もう一つは顧客との頻繁な連絡を取るときのSlack等のコミ
ュニケーションのツールでスマホ/パソコンどちらかでも使えますので、外
出時であっても対応が取れます。
次は事務の会計処理でクラウド会計は花盛りです。事務担当だけが入力する
だけではなく経費精算は自分でやることにより、業務の分散化と迅速化が可
能となります。これについてはクラウド会計のベンダーから詳しい解説が出
ています。自社に合うソフトを選べば、導入は比較的簡単です。また、イン
ボイス制度などの対応がとれます。
決済端末などもクラウド化が進んでおり、キャッシュレス対応、データ集計
など使えば事務の迅速化・分析まで可能となります。もちろんインボイス対
応も出来るようになります。
最後のお薦めが現場の見える化のツールです。生産高・生産数、機械稼働
率、生産高、不良数など社員が共有することが出来る。出来ればセンサーや
オンラインでのデータ集計を使い、昔と違い簡単にデータが作れるようにな
りました。エクセル集計のデータでもかまいません。昔に比べ、スマホ端末
とツールを使えば簡単にデータ収集が出来るようになりコストもかかりませ
ん。

 このように昔に比べて中小企業様向けのスマホを使ったデジタル化のツー
ルはここ10年で大きく増えて参りました。コストをかけずにこなれたアプリ
を使い、人手不足を乗り越えて参りましょう。


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 Writer:小泉誠二(理事長/中小企業診断士・ITコーディネータ)
 ものづくり支援の専門家
 
 Website: http://www.fusionknowledge.co.jp
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2.<イベント告知> ■ 【3月度オンラインセミナーのご案内】
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3月度のオンラインセミナーは、外部団体主催のセミナーを紹介させていただ
きます。皆様の参加をお待ちしています。

日時 3月19日(日) 10時から1時間半程度
主催 一般社団法人チリア・キューブ(※)
会場 Zoomによるオンライン
参加費 無料
演題 事務系のための‘プロジェクトマネジメント’の勘所
講師 井上千鶴子 先生
[講師略歴]
米国PMI認定PMP
大手メーカーで、市場開拓や法人設立、国際イベントなどの事業系プロジェク
トに従事。
研修講師の経験も有り。
[セミナー概要]
「プロジェクトの運営(マネジメント)をやってほしい」
と言われたら、あなたは何から始めますか?
今回は事務系プロジェクトを成功に導く勘所をご紹介します。
  ・プロジェクト はじめの一歩
  ・チームが動き出すキックオフミーティングの作り方
プロジェクトにあまり関わりがない方も、
仕事の進め方として参考にしていただけると嬉しいです。

※Writer(鈴木)が代表をしている団体です。

◎申し込み方法:下記アドレス宛メールでお申し込みください。数日前までに
URLをお知らせします。
suzuki27320@tbb.t-com.ne.jp
なお、この案内は直接のお知り合いに限り紹介可能としますので機会がありま
したらお願いします。お知り合いの方から再度の紹介や一般公開されているメ
ディアへの掲載はご遠慮ください。

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 Writer:鈴木 健一/中小企業診断士)
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3.<経営情報> ■ 【各種セミナー情報】
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▼ その他のセミナー・講演情報

厚木商工会議所 セミナー/イベントのお知らせ
 http://www.atsugicci.or.jp/category/seminar/

相模原市産業振興財団 セミナー/イベントのお知らせ
 http://www.ssz.or.jp/event

川崎市産業振興財団 セミナー/イベントのお知らせ
 http://www.kawasaki-net.ne.jp/seminar.html

横浜商工会議所 セミナー・講習会のご案内 
 http://www.yokohama-cci.or.jp/event/

川崎商工会議所 セミナー・講演会スケジュール
 http://www.kawasaki-cci.or.jp/event/index.html

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■ 編集後記
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最近、チャット型AIサービスChatGPTが話題ですね。TVニュースでも取り
上げられていて、賞賛の声や脅威論がにぎやかです。使ってみると意外に博
識で驚いたり、「なんだ何にも考えてないじゃん」と失望したりいろいろで
す。現状は、ネット上の情報をそれらしく組み合わせて回答してくれるだけ
?ですが、自然言語解釈や合成は大したものです。
ただ、何にしてもまずは自分で試してみて評価してみてください。自分で運
転できない人に自動車の安全を語ってほしくはないのと同じです。試してみ
ることに、失敗はありませんし危険もありません。

では、次回のメルマガもお楽しみに。
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メンバも当然非公開としています。ご安心ください。

発行者:特定非営利活動法人 NPOあつぎみらい21
編集長:東 新(NPOあつぎみらい21事務局長)
Website: http://www.atsugimirai21.org/ 
E-mail: mailmag@atsugimirai21.org

編集担当:橋向 博昭
E-mail: hiro@at-bridge.com
Website: http://at-bridge.com

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