NPOあつぎみらい21の「かながわ Business Network」 2022年10月号 Vol.142

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  NPOあつぎみらい21の「かながわBusiness Network」 
                2022年10月号 Vol.142
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こんにちは、NPOあつぎみらい21「かながわ Business Network」
編集部です。 
毎月1回、メールマガジンを通じて皆さまの経営に役立つ情報をお届けして参
りますので、どうぞ宜しくお付き合いください。

苛烈な夏が終わり、いきなり晩秋のような季節が来ましたね。これも気候変動
の影響なのでしょうか。北国や山のテッペンから紅葉が始まっています。ぜひ
紅葉狩りを楽しみたいと思います。

それでは今号の内容です。
1.<経営講座> ■ 【新しい資本主義の不安(感想)】
2.<活動報告> ■ 【厚木商工所の土曜経営相談会のご案内】
3.<活動告知> ■ 【11月度オンラインセミナーのご案内】
4.<活動報告> ■ 【ゴーヤの種の配布・育成の報告】
5.<経営情報> ■ 【各種セミナー情報】

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1.<経営講座> ■ 【新しい資本主義の不安(感想)】
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資本主義経済は約200年前から始まり、人や企業が自由に競争する事を前提とし
て成り立ってきました。そのため当然の事として勝者と敗者が生まれ、格差が生
じ、その格差の是正に常に取り組んできました。この努力があって初めて資本主
義が成り立つてきました。

▼	今までの格差是正と現状
政府は競争が生み出す問題を解消したり極小化する努力として、様々な税の徴収
や社会保障制度の拡充等を行ってきました。しかし、現在の日本では富む者とそ
うでない者との差がますます拡大しています。
格差を是正するには分配のための原資が必要ですが、その原資は経済成長するこ
とで得られます。しかしながら日本ではバブル経済の崩壊、金融危機、非正規雇
用の拡大等で、GDPで中国に、賃金で韓国にも追い抜かれています。格差是正の
原資が乏しい状況です。
IMFの調査では、日本のGDPは2000年世界第2位、2010年第18位、2021年第
28位と稼ぐ力が下落しています。賃金は上がらないこの窮状によく耐えてきたも
のと思います。これは日本固有の問題でこの窮状、閉塞感の打開があって初めて
新しい資本主義が語れると思います。ではどうしたら良いか?なぜじり貧になっ
てしまったのか?答えは「やるべきことをやらなかった」に尽きます。今までの
政権が行ってきた政策の反省、見直しが原点となります。

▼	岸田政権の「新しい資本主義」の裏側
岸田政権の「新しい資本主義」の骨格が見えてきません。岸田さんの政策は宏池
会創始者の池田勇人元首相の「所得倍増計画」を真似たものと思われます。
昨年の自民党総裁選挙では「令和版所得倍増」でした。しかしいつの間にか「所
得」が「資産所得」に化けました。後出しの2文字!「資産」が問題です。
資産運用とはある意味賭けです。お国公認で賭け事を、失敗すれば自己責任!こ
れって真面目な政策でも何でもない。しかしロンドンの講演で「貯蓄から投資
へ」「投資による資産所得倍増」と述べていますので本気かと思います。
アベノミクスは従来の産業構造、特に製造業を前提に、円安で輸出企業が恩恵を
受けトリクルダウンで景気浮揚を目指して失敗しました。たぶん、岸田政権はモ
ノづくり中心の産業構造の転換を目指し、アベノミクス以上の新しい資本主義を
示しているのかも知れません。どちらにしても、池田さんの所得倍増は国民全体
に恩恵をもたらす計画でした。しかし資産所得倍増は一部の人にのみしか恩恵が
及びません。都市部の富裕層を念頭に税収を増やして国庫に入れる政策の様で
す。しかし分配しなければ成長できません。賃金が上がれば物価高にも対応で
き、投資もできます。先ず投資をとの呼びかけは前後逆の呼びかけだと思いま
す。

▼	円安「悪い物価上昇」  
主要国では日本銀行とともに金融緩和を行ってきましたが欧州中央銀行も11年ぶ
りに利上げを決め、米国も大幅な利上げを行って、日銀は世界の流れから孤立し
ています。そのため円の価値は主要国の通貨に対して下がっています。この円安
傾向は今後も続くため輸入物価の上昇を通して値上げの動きが広がります。
なぜ金融緩和の姿勢を変えないか?それは日銀が目指した経済の姿になっていな
いからです。金融緩和することで企業や家計がお金を使うことで企業の収益が上
がり賃金も物価も持続的に上がる好循環を目指していたからです。しかし日本の
GDPはいまだにコロナ前の水準に至らず、ウクライナ侵攻でのエネルギーや食料
品の価格高騰で家計負担が増加「賃金が物価に追いつかない」状況で消費の下押
し圧力がかかっています。また経済に力強さがなく物価上昇も一時的との判断で
金融緩和を継続しています。ただこのままだと円安がより進む可能性もあり、輸
入コストの増加、企業の収益性の悪化、消費の低迷等「悪い物価上昇」の懸念が
高まります。やはり賃金引上げが解決策かもしれません。

▼	スクリューフレーションと国策
総務省発表の消費者物価指数(生鮮食料品を除く)では、この10年間の物価は、
生活必需品が1割以上の値上がりなのに、ぜいたく品はほぼ横ばいです。これは中
低所得者ほど生活が苦しくなる「スクリューフレーション」です。
スクリューフレーションとは、「締め付け」(スクリュー)と「物価上昇」
(インフレーション)の造語です。
物価上昇で生活必需品が値上がりし家計に占める割合の多い低所得者層と、値動
きの少ないぜいたく品の占める割合が多い富裕層の間で格差が広がります。
食料やエネルギーは海外依存度が高いからこの傾向は続くと思われます。当面の
物価高への対応は財政支出でしのぐとか期間限定で食品の消費税引き下げなどが
検討されるかもしれません。むしろこの円安(賃金安)を逆手に、空洞化した生
産拠点の国内回帰、経済安全保障の観点でサプライチェーン(供給網)の再構築
なども検討されるかもしれません。また賃金は雇用慣行が原因の労働市場の流動
性の阻害もあり上昇が抑えられている可能性もあります。転職者の所得税優遇な
どが行われれば、労働市場も活性化し賃上げに貢献するかもしれません。

▼	日本のやるべきことは「賃金のアップ」
日本の低賃金はこの30年間ほとんど経済成長しなかった事に起因します。経済評
価は賃金で判断できます。30年間の賃金の低迷は正常な資本主義とは言えませ
ん。やはり資本主義の原点に返って「自由競争で生じる、勝者と敗者の格差の是
正に常に取り組む」事が大切です。多々ある施策の中で、先ず日本のやるべきこ
とは「賃金のアップ」だと思われます。企業の優遇税制では解決しません。昨年
(21年度)には社内留保が、ついに500兆円を超え、格差がますます拡大していま
す。景気が好循環し、生産性を上げ、経済成長するには賃金を上げることです。
低中所得者の賃金をアップすることで、じり貧の日本から脱却できます。
資本主義は「勝者と敗者の格差の是正」で成り立つ事を忘れてはいけません。
資本主義の基本に返った施策が望まれます。

正しい「新しい資本主義」の骨格の議論が待たれます。

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 Writer:勝山 健
     NPOあつぎみらい21 会員
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2.<活動報告> ■ 【厚木商工所の土曜経営相談会のご案内】
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▼厚木商工所の土曜経営相談会のご案内

 厚木商工会議所では、様々な「専門相談」を実施しており、その内、当NPO
 が担当しています「創業相談」について、ご紹介いたします。
 厚木市で創業を検討されている方や中小企業を経営されている方等は、ご活用
 ください。

(1)「創業相談」の概要
  ・実施日  :第3土曜日
  ・相談場所:厚木商工会議所
   ・申込方法:電話による事前予約制
   (中小企業相談所:電話046-221-2153)
   ・料 金   :無料

(2)2022年下期
   ・実施月日:
		10月15日、11月19日、12月17日、1月21日、2月18日、3月18日
   ・実施時間:9時~16時(一人当たり1時間以内)

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 Writer:安藤 一彦(中小企業診断士)
 キャッチコピー
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3.<活動告知> ■【11月度オンラインセミナーのご案内】
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11月度のオンラインセミナーを以下の通り開催いたします。皆様の参加をお待ち
しています。今回は前半45分程度、後半45分程度の2部構成となります。どちら
か片方の参加もOKです。

日時 11月23日(水祭) 10時から1時間半程度
主催 あつぎみらい21
会場 Zoomによるオンライン
参加費 無料

<第一部>10時から45分程度
演題 パワハラの防止義務について
講師 藤田 雅一 先生
[講師略歴]
大学卒業後スタンレー電気(株)やアルテック(株)において製品開発・設計・
量産体制や機器の保守・英語で海外との交渉、保守部門創設運営など製造業の上
流から下流まで経験しました。
並行して人の重要さにも気づき社労士資格を取得後事業会社において就業規則作
成、コスト削減、人事考課制度策定、助成金業務等の業務に従事してきました。
私の理念の一つである”地域の産業振興に技術や人事労務を通じて貢献いたしま
す”に基づき活動する元祖二刀流です。

 [セミナー概要]
令和2年6月に改正労働施策総合推進法が施行され大企業に対し義務化され、約2
年間の周知期間を経て、令和4年4月には中小企業も義務化されました。
おそらく殆どの中小企業はそのことに対処していないのではないでしょうか。こ
こでは背景や定義、それに会社が取り組むべき内容について概要を説明する予定
です。

<第二部>10時45分ごろから45分程度
演題 読書メモ「GE帝国盛衰記」
講師 鈴木 健一
[講師略歴]
製造業において機械設計等に従事し、定年退職後中小企業診断士の資格を取得、
現在は小規模企業支援やセミナー運営等の活動を行っています。
 [セミナー概要]
最近興味深く読んだ本を紹介します。かつて最強企業と称賛され、お手本とされ
た企業が崩壊した過程を記してします。(皆さんに購入を推奨する)書評ではな
く、(皆さんが買わなくて良いように)極力私見を排した要約をお届けしたいと
思います。

◎申し込み方法:下記アドレス宛メールでお申し込みください。数日前までにU
RLをお知らせします。
suzuki27320@tbb.t-com.ne.jp
なお、この案内は直接のお知り合いに限り紹介可能としますので機会がありまし
たらお願いします。お知り合いの方から再度の紹介や一般公開されているメディ
アへの掲載はご遠慮ください。

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 Writer:鈴木 健一/中小企業診断士)
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4.<活動報告> ■ 【ゴーヤの種の配布・育成の報告】
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1.毎年ゴーヤの種の配布 
毎年4月頃に、ゴーヤの種を希望されている事業者様に配布しています。今年は、
ゴーヤの種まきや苗植えの時期は気温が高く良かったのですが、7月・8月中旬
までは雨が多く、花が咲いても、実がならなくなり、美味しいゴーヤは出来ない
かなーと思いましたが、8月後半からは天気が安定し、10月頃まで、たくさんの
実がなったようです。
緑のカーテンを育て、室温が2~3度下がり節電効果が出てくるのとCO2削減に
もなり、カーボンーニュトラルにも役立っているようです。

2.ゴーヤ育成の職場での効果
ゴーヤを育成した事業者様からは、8月頃から、簡単なひとことと写真を送って
くれます。西日のあたる工場の壁にゴーヤが貼り付いているような写真もありま
す。
①夏の風物詩になっています。本日もゴーヤを昼食時に調理して皆でいただきま
 した。ゴーヤ苦手・・・と言っていた子達も、食べられた!と好評でした。
②今年は、種まきが遅くなり、まだ成長の途上です。来年は、作業所の周りにも 
 植えて、利用者さんが楽しく、収穫できる事も、検討して行きます。
③涼しくなってきましたが、ゴーヤの小さいのが5個くらいなっています♪最後
 に食べられるのが楽しみです。
 また、ゴーヤの栄養の5つの効果も聞きました。①食欲増進、②血糖値を下げ
 る効果や肝機能を高める効果、③ビタミンCの効果で美白ケアも、④貧血予
 防、⑤便秘解消にもなるようです。
 皆さんが楽しんで参加してくださるよう、これからもお手伝いを致します。

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 Writer:守谷 喜芳(中小企業診断士/エコアクション21審査員)
         ~誇りの持てる職場作りのお手伝い~
 E-mail:moriya-ki@kdt.biglobe.ne.jp
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4.<経営情報> ■ 【各種セミナー情報】
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▼ その他のセミナー・講演情報

厚木商工会議所 セミナー/イベントのお知らせ
 http://www.atsugicci.or.jp/category/seminar/

相模原市産業振興財団 セミナー/イベントのお知らせ
 http://www.ssz.or.jp/event

川崎市産業振興財団 セミナー/イベントのお知らせ
 http://www.kawasaki-net.ne.jp/seminar.html

横浜商工会議所 セミナー・講習会のご案内 
 http://www.yokohama-cci.or.jp/event/

川崎商工会議所 セミナー・講演会スケジュール
 http://www.kawasaki-cci.or.jp/event/index.html

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■ 編集後記
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みなさま、気候変動と気象変動とは全く違うこと、ご存じでしたか。気候
変動の影響が気象(いわゆる天気の状態)にどんな影響があるかはまだま
だ解明されていないそうです。つまり、地球温暖化が台風の激甚化を招い
てるとか、近年洪水が多い原因だとかは因果関係は証明されていないよう
です。どうなんでしょう。でもカーボンニュートラルは、共通認識となりつ
つありますよね。中小企業さんにとっても人ごとではなくなってきました。

では、次回のメルマガもお楽しみに。
本メルマガは、GoogleGroupで発行しております。GoogleGroupは本来
メーリングリスト機能のサービスですが、読者の投稿はできません。
メンバも当然非公開としています。ご安心ください。

発行者:特定非営利活動法人 NPOあつぎみらい21
編集長:東 新(NPOあつぎみらい21事務局長)
Website: http://www.atsugimirai21.org/ 
E-mail: mailmag@atsugimirai21.org

編集担当:橋向 博昭
E-mail: hiro@at-bridge.com
Website: http://at-bridge.com

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