NPOあつぎみらい21の「かながわ Business Network」                    2019年4月号 Vol.100

こんにちは、NPOあつぎみらい21「かながわ Business Network」
編集部です。
毎月1回、メールマガジンを通じて皆さまの経営に役立つ情報をお届けして参
りますので、どうぞ宜しくお付き合いください。

平成最後のメルマガがなんと創刊100号となりました。パチパチ・・・
でも、特に記念号ではありません。粛々といつも通りにお送りいたします。
では、今月の内容です。

1.<経営講座> ■ 【森林環境税がスタート! 次に考えるべきことは?】
2.<活動案内> ■ 【あやせ工匠塾について】
3.<経営情報> ■ 【各種セミナー情報】

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1.<経営講座> ■ 【森林環境税がスタート! 次に考えるべきことは?】
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森林環境税が2019年4月から導入されました。国会でも度々議論されてきたこ
の税制度は、森林環境譲与税(国が森林保全の財源として都道府県と市区町村に
配分)と、その財源として住民税に上乗せする森林環境税で構成されます。地球
温暖化対策のほか、森林が持つ災害防止機能や水源涵養機能の保全をはかり、国
民の命と国土を守るために新たに導入された税制度で、危機的ともいえる日本森
林保全事業を下支えするものとしても動向が注目されています。導入初年度とな
る今年は、森林環境譲与税のみが先行して施行され、約200億円が全国の自治体
に配分されます。その後2024年からは、森林環境税の徴収が、同年に終了する
復興特別税と入れ替わる形で始まり、その税収は約620億円を見込んでいます。
森林環境譲与税は、10分の5を私有人工林の面積比率、10分の2を林業就業者数
比率、10分の3を人口比率で各自治体に配分されます。その結果、森林資源が豊
富な自治体だけではなく、人口が集中する都市部にも多くの財源が配分されるこ
とになります。その使途は、自治体が取り組む間伐や路網整備などの直接的な森
林整備事業と、そのための人材育成のほか、木材利用の促進や普及啓発事業など
が含まれており、都市部における公共建築物や施設における木材利用や関連事業
の促進も期待されています。これに呼応するように、林野庁では従来林業者や製
材事業者などに限定していた資金繰り支援施策の対象を、工務店や家具メーカー
などの需要家にも拡げる検討をしており、2019年の通常国会に関連法の改正案
を提出する方針であることが報道されています。

公共建築物などにおける木材利用については、2010年10月に「公共建築物等木
材利用促進法」が施行されています。その中では①低層の公共建築物は原則とし
て木造化、②内装の木質化、③備品・消耗品への木材利用、④木質バイオマスの
利用促進などの方針が示され、各地の地方公共団体でも取り組みが進んでいます。
また、2019年9月に施行される「建築基準法の一部を改正する法律」では、木造
建築物の整備の推進を目的に、耐火構造等とすべき木造建築物の高さ基準の緩和
や、大型建築において木材をそのまま見せる構造が可能となるなど、国レベルで
の木材利用促進の環境整備が進んでおり、今後は中規模以上の建築物にも木材が
積極的に取り入れられることが期待できます。

では、木材の本格的な利用拡大はどのようなストーリーで進むのでしょうか。こ
れはあくまでも筆者の私見ですが、木材の利用は視覚的デザインの新規性や意外
性、ともすれば環境保護意識をシンボライズすることだけが目的とされていると
感じることが少なくありません。公共的な施設や建物がメッセージを発信するこ
とが大きな価値を持つことに異論をはさむ余地はありませんが、「木を使ってい
ることが特別」と捉え、「機能・性能面における木製の必然性」がクローズアッ
プされることはほとんどありません。木材は、視覚的な癒しや感触の柔らかさな
どが再評価され、高齢者向け施設や学校などの内装に用いられることが増えてい
るほか、昨今のナチュラル志向を背景に、素朴さや温かみを感じる無垢材の家具
や内装が人気を集め、一般家庭を含む生活の中にも天然の木材が取り入れられる
機会が増えています。しかし、そこで求められている価値は、手触りやデザイン、
印象や趣といった「趣向的」な要素が中心で、価格の高さや、樹脂加工品などに
対する耐久性の低さにはネガティブなイメージを抱きながらも購入される「特別
な仕様」として捉えられているのが現実と考えられます。

正倉院で知られる校倉造(あぜくらづくり)は、雨の日には水分を含み膨張する
ため建物内に雨水が入りづらく、乾燥すると収縮して風を通すことで湿度の上昇
を防ぐという機能が広く知られています。また、杉やヒノキに含まれる成分が人
体の自律神経活動などに好影響を与える研究結果も多く報告されるなど、科学的
な分析も進んでいます。木材には、現代社会で活かされていない「特性・機能」
がまだまだあるのではないでしょうか。それを突きつめることができれば、「木
が必要」な用途はさらに鮮明になるかもしれません。2020年に向けて建設が進
む新国立競技場では、デザインを象徴する軒材に47都道府県から調達した国産
木材が使用されています。これは「全国の人が心をひとつにするために考えた」
(建築家・隈研吾氏)というメッセージや、「木の温もり」「日本らしさ」を表
現していることが大きく報じられていますが、木材の機械的特性を活用する設計
がなされていることも見逃せません。ここに採用されている木材と鋼材を組み合
わせた「ハイブリッド材」は、「繊維の束」である木材が持つ繊維方向への高い
剛性が、軒材に加わる風や地震による短期荷重による変形を抑える性能を持たせ
たもので、「地震や強風にも強い屋根」の実現に貢献していると伝えられていま
す。このような木材の特性を活かす設計技術の研究や、加工・生産方法の開発が、
前段で触れた木材需要家への公的支援なども活用しながら、ますます活発になる
ことを期待してやみません。

一方、それと並行して進める必要があることとして、木材の切り出し施業や製材
工程の一層の生産性向上があげられます。本件についての詳細は別稿に譲ります
が、利用機会の拡大にはマテリアルとしての木材の競争力の向上も不可欠であり、
そのためにはこれまでに全ての産業界で蓄積してきた多くの技術やノウハウが必
ず活かされるはずです。今こそ、「ものづくり日本」の総力を挙げた木材利用促
進体制の構築が強く望まれます。

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 Writer:井田義人(中小企業診断士)
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2.<活動案内> ■ 【あやせ工匠塾について】
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▼「あやせ工匠塾」の紹介をします。

綾瀬市では中小の金属加工業の会社が集中し、その地域を「あやせ工場」と称して、
ブランドの向上を目指しています。
ものづくり企業の競争力は品質とコストで決まります。
「あやせ工場」の技能のレベルアップを継続的に行い、市内のものづくり企業の現
場技能の底上げを行っています。
溶接に関しては技能者一人一人の技能向上が「あやせ工場」全体のブランド価値の
向上に繋がります。
綾瀬市では「いつでも綺麗なビードができる」を目標に「あやせ工匠塾」で溶接
実習を年二回開催しています。

1. 平成30年度 「あやせ工匠塾 溶接技能(1)」(上期)
06/18~07/30 6回 毎週月曜日PM18:00~PM20:00 終業後実施
溶接技能(1)では板厚6mm迄の鋼板の溶接習得を行いました。
受講生5名(内外国人2名)

2. 平成30年度 「あやせ工匠塾 溶接技能(3)」(下期)
10/29~12/03 6回 毎週月曜日PM18:00~PM20:00 終業後実施
溶接技能(3)では半自動溶接の基本習得と、薄板ステンレスやアルミニウムでの
TIG溶接習得を行いました。
受講生4名(内外国人1名)

技能者の企業を超えた交流を促進し、師匠を中心とした溶接技能者のネットワー
クの構築が出来ることにより、継続的な溶接技能の向上を期待しています。
溶接分野では、綾瀬市も外国人の方や技能実習生の方々も多く、ワールドワイド
の展開も期待されます。

平成31年度(令和元年度)も開催する予定です。(開催日は未定です)

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 Writer:勝山 健
 あやせ工匠塾 事務局
     NPOあつぎみらい21 会員
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3.<経営情報> ■ 【各種セミナー情報 】
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▼ その他のセミナー・講演情報

厚木商工会議所 セミナー/イベントのお知らせ
 http://www.atsugicci.or.jp/category/seminar/

相模原市産業振興財団 セミナー/イベントのお知らせ
 http://www.ssz.or.jp/event

川崎市産業振興財団 セミナー/イベントのお知らせ
 http://www.kawasaki-net.ne.jp/seminar.html

横浜商工会議所 セミナー・講習会のご案内 
 http://www.yokohama-cci.or.jp/event/

川崎商工会議所 セミナー・講演会スケジュール
 http://www.kawasaki-cci.or.jp/event/index.html

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■ 編集後記
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10連休を前に、みなさん最後の追い込みに入られているのではないでしょ
うか? 休まれる方は休み前に片付けておかなければならないことが山積で
しょうし、休めない方も連休中の仕入れや在庫の確保、人員や資金の確保と、
メルマガどころではない、かもしれませんね。無理せず、時間ができてから
ゆっくりお読みいだければと思います。

それでは次回も楽しみにして下さい!
メルマガや、当NPOの活動にご意見・ご質問などありましたら、お気軽にお
寄せください。

本メルマガは、GoogleGroupで発行しております。GoogleGroupは本来
メーリングリスト機能のサービスですが、読者の投稿はできません。メンバ
も当然非公開としています。ご安心ください。

発行者:特定非営利活動法人 NPOあつぎみらい21
編集長:石川征郎(NPOあつぎみらい21事務局長)
Website: http://www.atsugimirai21.org/
E-mail: mailmag@atsugimirai21.org

編集担当:橋向 博昭
E-mail: consulting@hashimukai.com
Website: http://www.atbridge-cnsltg.com

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