NPOあつぎみらい21の「かながわ Business Network」 2022年4月号 Vol.136

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  NPOあつぎみらい21の「かながわBusiness Network」  
                2022年4月号 Vol.136
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こんにちは、NPOあつぎみらい21「かながわ Business Network」
編集部です。 
毎月1回、メールマガジンを通じて皆さまの経営に役立つ情報をお届けして
参りますので、どうぞ宜しくお付き合いください。

ゴールデンウィークが間もなく始まります。飛び石状態の日まわりだったり、
オミクロン株の再流行が心配だったり、ウクライナの戦況が気になったりと、
何かとゆっくり楽しめないGWとなりそうですが、なんとかリフレッシュでき
るといいですね。

それでは今号の内容です。
1.<経営講座> ■ 【地球温暖化対策の問題点】
2.<活動報告> ■ 【令和4年度NPOあつぎみらい21の活動に向けて】
3.<経営情報> ■ 【各種セミナー情報】

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1.<経営講座> ■【地球温暖化対策の問題点】
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他の大事件で、ニュースが減りましたが、地球温暖化が大きな問題であること
に変わりはありません。地球温暖化の原因が二酸化炭素ガスによるものである
かは、本当は明らかではありません。様々なモデルで、どうやら一番の原因ら
しいとは推察されますが、いわば状況証拠であって、立証はされていません。
このため削減目標を達成しても(多分できないので証明はされませんが)、温
暖化が解消できない可能性もあります。
しかし、今や問題はそこではなく、脱炭素が世界的な枠組みになってしまった
ことが、大きな問題です。こういう世界的な動きは、これまで、全部アングロ
サクソン(米国と英国)が仕掛けていましたが、今回は大陸のヨーロッパが中
心です。おそらくユダヤ人の仕掛けにアングロサクソンも乗ったといったとこ
ろです。
脱炭素によって覇権を握る仕組みで、標的はロシア(化石燃料エネルギーが輸
出の40%)、中国(経済規模が大きくクリーンエネルギーへの切り替えに時間が
かかる)、日本(太陽光も風力発電も適地が少なく、対応が遅れている)といっ
たところです。
世界的な枠組みといっても、彼らの都合が見てとれます。日本は石炭火力の高
効率化を実現していますが、最早石炭火力は認められません。トヨタが得意と
するPHVは環境対応車ではないと、EUが決定しました。日本が得意とするバイ
オマスは、脱炭素にならないと、異議が出されはじめました。これらは、経済
的な攻撃です。
一方で、天然ガスや原子力発電はクリーンエネルギーと認めることになりまし
た。原発のメルトダウンがあった日本で、原発の再開や増設は難しく、温暖化
ガスの削減が目標どおり進むとは、誰も考えていません。

2050年頃には、日本の生産品はクリーンエネルギーではない電力によって作ら
れているとして、EUへの輸出には炭素税かかり、大きく競争力を削がれます。
これが、覇権争いを仕掛けた人達の狙いです。

日本としては、石炭は諦め、規模は大きくできませんが太陽光発電や洋上風力
発電を増やし、原発は何とか一部でも再稼働させ、あとは供給は不安定ながら
も天然ガスで凌ぐ。といったことを進める必要があります。
環境保護は必要なことですが、日本への経済的な攻撃を、正しいことだと諸手
を挙げて賛同するのもいかがなものかと思われます。政府は相変わらず無策
で、2050年以降の日本は、かなりの貧乏国になる可能性があります。

一方で、民間、特に中小企業様にとっては、対策にかなりのコストがかかり、
選択肢も多くはありません。しかし、世界的な覇権争いに負ける訳にもいきま
せん。まずは、世界的な潮流として、大きなリスクがあることを認識していた
だき。そのうえで情報を集めつつ、できることは実施していく、といった姿勢
が必要かと思われます。
例えば、自社としてできることとして、工場や社屋の屋上に太陽光パネルを取
り付ける、蓄電池式の電源供給装置を設置する、といったことは、費用がかか
りますが、できればやった方がいいです。このように考える方が多いためか、
太陽光パネルの供給は現在逼迫しています。生産工程の最適化を行って、エネ
ルギー消費量の削減を目指すことも、喫緊の必要性が無くても、視野にいれた
方がいいです、
温暖化対策に熱心でない国への輸出も、今はまだいいですが、10年後には撤退
の方向性を検討するべきでしょう。また必要な資材の輸入についても、温暖化
対策に熱心でない国からの輸入はサプライチェーン上の問題が出る可能性が高
いので、できれば代替ルートを確保しておいた方がいいです。

どれも、すぐにはできない場合が多く、難しい選択になりますが、まだ10年く
らいの時間的余裕はあるので、頭の片隅に残しておき、対策をとれるチャンス
があったら逃さずに対応する、といったことを考えていただければと思いま
す。

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Writer:入谷 和彦(中小企業診断士/CISA/CIA)
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2.<活動報告> ■ 【令和4年度NPOあつぎみらい21の活動に向けて】
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▼コロナが終われば景気は復帰?早め早めに次の準備!

メールマガジン読者のみなさま、いつもメールマガジンをお読みいただきましてまこ
とにありがとうございます。
当NPOの令和3年度も新型コロナウイルスによる緊急事態宣言やまん延防止措置と続
き、かなりの活動の制約を受けました。お陰様で市町村からの受託事業はみなさま
のご協力により無事計画どおり完遂することが出来ました。改めてご協力をいただ
いた自治体や、関与された会員に厚くお礼申し上げます。しかしながら自主事業活
動(NPO自主財源を使った地域への活動)や新規事業への取り組みはあまり行うこと
が出来ませんでした。

4月からはコロナ禍に加え、ロシアのウクライナ侵攻によるエネルギー資源高騰、食
料費・農産物の高騰が始まりました。また中国上海でのコロナの影響は製造業のサ
プライチェーンに大きく影響を与えつつあります。我が国の経済活動は円安も急激に
進行して、混沌として来ております。当に予測が出来無い状態になって来ました。

本年度も、このような環境下でもNPOあつぎみらい21はひたむきに従来事業の完遂
に勤めて参ります。また、DX等を活用した環境変化に応じた中小企業様の新たな形
でのご支援を推進して参りたいと考えております。中小企業様の経営課題は尽きるこ
とはありません。受注・売上の回復、適切な人材の確保、人件費の値上がり、労働
環境整備、更に事業転換や新分野への進出など、コロナ禍で出来なかったことも確
実に進めていかねばなりません。われわれは地域の企業の方々に身近な支援が強力
に出来ればと、会員の知恵を集めて検討しております。例えばリモートによる在宅や
夜間で経営相談対応、在宅で時間シフト出来る学べるセミナーの開催ことなど、デ
ジタル技術を駆使した新たな支援などが候補として上がっております。これから5月
の総会に向けて新たな支援活動を具体的に検討して参ります。

コロナ感染はオミクロン株と置き換わり身近なところで感染者は広がりつつも、重
傷者は少なくなって来ましたので、以前に比べいくらか経済活動の先が見渡せるよ
うになって来ました。コロナ禍は時間が経てばいずれは終息し、インフルエンザの
ようになると考えております。コロナ禍のたいへんな今こそコロナ後の経営の方向性
を定め、社員の能力を高めて、次なる成長へ挑んで行きましょう。
地域のみなさま、中小企業様の役に立つご支援が出来れば幸いです。

令和4年4月 
NPOあつぎみらい21 理事長 小泉誠二

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3.<経営情報> ■ 【各種セミナー情報】
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▼ その他のセミナー・講演情報

厚木商工会議所 セミナー/イベントのお知らせ
 http://www.atsugicci.or.jp/category/seminar/

相模原市産業振興財団 セミナー/イベントのお知らせ
 http://www.ssz.or.jp/event

川崎市産業振興財団 セミナー/イベントのお知らせ
 http://www.kawasaki-net.ne.jp/seminar.html

横浜商工会議所 セミナー・講習会のご案内 
 http://www.yokohama-cci.or.jp/event/

川崎商工会議所 セミナー・講演会スケジュール
 http://www.kawasaki-cci.or.jp/event/index.html

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■ 編集後記
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ウクライナは頑張っています。JR恵比寿駅でロシア語の案内板を「調整中」の紙で覆い、
批判が殺到して元に戻した報道がありました。批判や苦情を受けたくない気持ちは理解
できますが、元々その行動の根幹にあるものへの考えが足りないのだと思います。ウク
ライナの平和のためにすべきことなのか、この視点が抜け落ちていたのではないでしょ
うか。

では、次回のメルマガもお楽しみに。

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メンバも当然非公開としています。ご安心ください。

発行者:特定非営利活動法人 NPOあつぎみらい21
編集長:東 新(NPOあつぎみらい21事務局長)
Website: http://www.atsugimirai21.org/ 
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編集担当:橋向 博昭
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