NPOあつぎみらい21の「かながわ Business Network」 2021年5月号 Vol.125

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  NPOあつぎみらい21の「かながわ Business Network」
                2021年5月号 Vol.125
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こんにちは、NPOあつぎみらい21「かながわ Business Network」
編集部です。
毎月1回、メールマガジンを通じて皆さまの経営に役立つ情報をお届けして
参りますので、どうぞ宜しくお付き合いください。
ワクチン接種が始まりました。私のところにも、接種券が届きました。さぁて、
いつどこで受けましょうか。
それでは今月の内容です。
1.<経営講座> ■ 【「創造性」開発で、新事業(新商品)開発と職員・組織の活性化の両方を目指す】
2.<活動報告> ■ 【2020年度事業報告】
3.<経営情報> ■ 【各種セミナー情報】
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1.<経営講座> ■ 
【「創造性」開発で、新事業(新商品)開発と職員・組織の活性化の両方を目指す】
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 「新事業(商品)を創造すること」「職員・組織を活性化すること」はともに
事業者にとって重要な課題だと言えます。前者は変化する時代に適応するためだ
ったり、下請事業から脱却を目指すためだったりしますし、後者は職員の「働き
がい」やモチベーションを高揚させ、精神的報酬を向上させ、離職防止だった
り、優秀な人材確保に欠かせないものです。
そして、この二つは別の価値ですが、相互に影響しあう関係にあり、ともに事業
の発展に寄与するものです。
1. 新事業(商品)を創造すること
これは、創造性と言われるもので、米国の心理学者guilford(1897~1987)
が開発した概念です。(そもそもは軍事目的だったものです)
人間のリーダーシップが所謂IQ(知能指数)とは異なった世界のものであること
を提言し、創造性の根源を研究、開発したものです。
彼は創造性を支える要素として、「問題意識」「知覚の幅」「独創性」「柔軟
性」「連想力」「意欲」の6つを提示しています。
1) 問題意識
例えば「今ある職場の問題」といったことを考えても、差し迫って困難なことし
か問題と考えない人もいれば、今から業界事情が変化した少し未来を考えて今解
決しておかなくてはいけないことを問題と考える人もいる。
何を問題と考えるか、といった感性は創造性のひとつの要素と言えます。
2) 知覚の幅
 1時間に100個の製品が作れていて、間に合っているので十分と感じる人もいる
し、120個作って初めて満足する人もいる。また、単価1万円の品物で満足する
人もいるし、3万円のスペックでしたか満足できない人もいる。
つまり、知覚の幅の差があるということで、これも、創造性を支える要素と言え
ます。
3) 独創性
 人と同じことを考える感性もあれば、人が思いつかないことを気づく感性もあ
る。商品開発や、技術の転用にしても、今までの延長や、周囲の見方に左右され
ず、自分独自のユニークな感性の人もいる。これも創造性の要素と言えます。
4) 柔軟性
 視点を変えれば同じものでも違って見えることがよくありますが、多様な視点
から物事を見つめることができる柔軟性も創造性を支える要素です。
5) 連想性
 視点を変えることなく、現状から暫時、意味や価値を変化させて連続的に想像
を膨らませてゆき、当初は考えもしなかったことが想像できる連想性も創造性の
要素です。
6) 意欲  
「創造」では多くの場合、表面的には「ある一瞬」の出来事を縁としての「閃
き」により「創造」に至る現象が喧伝されますが、これはあくまでも表面的、外
形的な認識であり、実はそこに至るまでの長い時間をかけての内面的「推敲(試
行錯誤)」の結果によるものです。この「推敲(試行錯誤)」の過程では、目標
へのあくなき「諦めない」「意欲」こそが重要な役割を果たしています。つまり
あくなき「意欲」も創造性の要素なのです。
これらの要素を個人を対象とした研修・訓練で向上させて、新事業(商品)開発
に繋げてゆくアプローチもありますが、逆に新事業(商品)開発を目指した集団
討議を活性化することで 参加メンバーの創造性の向上につなげ、人材開発に繋
げててゆくアポローチもあります。
 
2. 組織・職員を活性化(エンパワーメント)すること
事業所では、新事業(商品)開発についての集団討議の場を使って職員の創造性
開発を一体的に開発することを目指すことができます。
これをすることにより、職員の創造性が高まるだけでなく、事業目標への共感の
醸成、職員相互のリスペクト(相互尊重)が醸成され、いわゆるチームワークの
メンバーシップが向上し組織を活性化(エンパワーメント)することが可能にな
ります。
<集団討議の例;テーマは「技術の転用」>
1) メンバーの創造性を刺激し、発散的に発言を促す
例えば「煉瓦」や「椅子」など品物にはそれぞれ定型的利用目的がありますが、
視点を変えると全く違った「利用法」があることに気づきます。
その本来の利用目的以外の様々な利用法を個人で考えると高々5個~7個くらいで
す。しかし、集団の規模を10人、20人と大きくしてゆくと40個位が上がってき
ます
これは、参加メンバーにしてみれば、それぞれ各自では全く考えていなかったア
イデアが自分が考えた数の数倍の30個を超えてあるということで、相互に驚きで
あると同時に大きい刺激でもあります。さらにはメンバー相互、集団へのリスペ
クトに繋がってゆきます。
また人の「創造性」の大きさを改めて認識することにもなります。
2) 現状を支える固定観念に気付き、現状否定的敵思考を促す
今の事業(商品)を継続している背景にある「固定観念」を先の1)と同じ進め
方で集団で発散的にとり上げてゆきます。この固定観念こそが、新しい創造性発
揮を抑制している原因でもあり、変えた方が良い「固定観念」を明らかにしま
す。
3) 視点の変換による発想の転換に挑戦することを促す
発想が変わると創造性も変わってきます。
昔あるオートバイメーカーが、超安い販売価格のオートバイを創ろうとして技術
者が頑張って部品を削減して設計してもできなかったものが、自転車にオートバ
イのエンジンをつける発想にしたところたちまちに設計ができた、というお話が
あります。入口からみるか、出口から見るかで、発想は違ってくるわけです。
 そこで、現在の商品と全く異なった(寧ろ真逆の)発想、例えばユーザーを全
く変えてみるなどで、先の1)同様に集団で発散的に新商品アイデアを挙げてゆ
きます。
「この段階では「発散的に」がとても大切です。
「発散的」とは参加メンバー個人が、他のメンバーに気兼ねなく自由に安心して
思ったことを発言できる状況で生まれます。従ってメンバーは、誰の意見にも
「反対」「否定」をせず、「肯定的」に受け止めることをリーダーが奨励して初
めて可能に なります。
この段階では、「集団から受け入れられた感覚」「決定への参画的態度」などが
醸成され、チームビルディングに繋がってゆくことが可能になります。
従い、この段階でのメンバー構成は同一役職レベルが望ましく、上位階層の役職
者の混在は避けた方がよいと思います。上位階層役職者は、集団討議を傍から観
察しておくことが望ましいと思います。おそらく、観察している上位役職者は、
今まで見なかったメンバーの活性化された言動に勇気づけられることと思いま
す。
4)集約  
アイデアを絞り込む段階では、「集約」が必要になります。
この段階では、「絞り込むにあたっての基準」、例えば「予算」だったり、「実
現までの時間的難易度」「実現への技術的難易度」などの中でどれを優先するか
を話し合います。
最終的には、上位役職者も参画した場で決定してゆきます。
3. まとめ
今、世界中の事業者が、新型コロナによる逼迫した事業環境にあると言えます。
しかし、その中でも、コロナ後を目指した基本的課題に今こそ解決の足掛かりを
得たいと考える事業者も多くいらっしゃいます。
基本的課題のひとつに、DX、事業転換や商品開発、職員・組織の活性化などがあ
ると思いますが、今日は事業(商品)開発、と職員・組織の活性化とを集団討議
を通した創造性開発によってアプローチすることをご提案いたしました。
 新型コロナに伴う3密回避 で集団討議や研修は控えていらっしゃる事業所が
多いですが、広い部屋、メンバーの間隔を1M程度確保で、実施しているケースも
ございます。
最後までおつきあいいただきありがとうございました。
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Writer;
平山茂樹 キャリアコンサルタント、
     ファイナンシャルアドバイザー
     組織・人材開発研修講師
    (有)涌気研修企画 代表
Tel:046-262-3345 090-5805-2906
Mail;s.hirayama@yukikenshu.co.jp
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2.<活動報告> ■ 【2020年度事業報告】
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2020年度事業報告:
当NPOは2021年度定時総会を5月19日に開催しました。昨年度も、自主事業、受
託事業、組織運営を行い、地域の中小企業支援に貢献して参りました。その概要
をご紹介します。
① 人材育成に関する事業:
 海老名商工会議所主催の「経営セミナー」を実施しました。同セミナーは新型
コロナウィルス感染症のため当初計画の6回を3回に減らし、オンラインセミナー
で実施しましたた。
地域貢献に関心を持つ企業内人材(プロボノ)を支援する事業「みらいプロジェ
クト」、並びに新しいビジネスを志向する地域の技術者を支援する「キャリアゼ
ミ」を実施しました。
② 活力あるまちづくり支援事業:
 昨年に引き続き、ゴーヤの種を企業に無償配布する「緑のカーテン事業」を実
施しました。「商店街支援事業」並びに「製造業支援事業」は、新型コロナウィ
ルス感染症のため実施を見合わせました。
③ 地域活性化支援事業:
 引き続き、厚木市から「中小企業活性化事業」、綾瀬市から「工業活性化コー
ディネーター設置事業」を受託し、地域中小企業の活性化に貢献しました。ま
た、厚木商工会議所より、「土曜経営相談会事業」および「景気動向調査事業」
を受託し実施しました。
民間から受託した「ジビエ創業支援事業」は、新型コロナウィルス感染症の影響
もあり支援を休止しました。
④ 組織運営:
 2020年度は新型コロナウィルス感染症の影響で集会が制限されましたが、オ
ンラインで運営委員会と月例会を予定通り開催して意思疎通を図り、支障なく各
事業の運営を行なうことが出来ました。また、当NPOの情報発信強化を目指し
て、メールマガジンの毎月発行や当NPOホームページの随時更新を行ないまし
た。
2021年度の事業計画につきましては、新型コロナウィルス感染症の影響で一部事
業が縮小されるものの、新規事業の受託も見込まれており、引き続き地域の中小
企業の支援に貢献してまいります。一方、組織運営につきましては、オンライン
会議を開催するなどして事業活動に支障が出ないように取組んで参ります。
海老名商工会議所経営セミナー活動案内:
当NPOは昨年度に引き続き海老名商工会議所様から経営セミナーを受託し、第
1回目を6月23日(水)午後4時からzoomオンラインで開催致します。参加
費は無料で定員20名ですが、海老名商工会議所会員以外の方も参加で可能です。
内容は、『小規模事業者持続化補助金!~採択される計画の書き方~』です。
セミナーのお問合せ先;
海老名商工会議所 経営支援部 TEL:046-231-5865
HP:http://www.ecci.or.jp/htdocs/ 
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 Writer:東 新 (NPOあつぎみらい21理事/中小企業診断士)
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3.<経営情報> ■ 【各種セミナー情報 】
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▼ その他のセミナー・講演情報
厚木商工会議所 セミナー/イベントのお知らせ
 http://www.atsugicci.or.jp/category/seminar/
相模原市産業振興財団 セミナー/イベントのお知らせ
 http://www.ssz.or.jp/event
川崎市産業振興財団 セミナー/イベントのお知らせ
 http://www.kawasaki-net.ne.jp/seminar.html
横浜商工会議所 セミナー・講習会のご案内 
 http://www.yokohama-cci.or.jp/event/
川崎商工会議所 セミナー・講演会スケジュール
 http://www.kawasaki-cci.or.jp/event/index.html
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■ 編集後記
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今月も、あつぎみらい21メルマガをお読みいただきありがとうございます。

結局、今月もコロナの話題ですみません。家人がワクチン接種を終えまし
た。2回目は翌日に発熱がありました。インフルエンザのワクチン接種では、
あまり発熱を聞きませんが、コロナワクチンはそこそこの確率で発熱がある
ようですね。腕も上がらないくらい痛いとか。でも多くの人が、こうした副
反応をポジティブに捉えているようです。
そうですね、美味しい食事とお酒をゆっくりと楽しめるようになるなら、多
少の副反応はいとわないですよね。

それでは次回も元気に、お届けします。楽しみにして下さい!
メルマガや、当NPOの活動にご意見・ご質問などありましたら、お気軽に
お寄せください。

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発行者:特定非営利活動法人 NPOあつぎみらい21
編集長:東 新(NPOあつぎみらい21事務局長)
Website: http://www.atsugimirai21.org/
E-mail: mailmag@atsugimirai21.org
編集担当:橋向 博昭
E-mail: hiro@at-bridge.com
Website: http://at-bridge.com
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