NPOあつぎみらい21の「かながわ Business Network」 2025年5月号 Vol.173
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NPOあつぎみらい21の「かながわBusiness Network」
2025年5月号 Vol.173
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こんにちは、NPOあつぎみらい21「かながわ Business Network」
編集部です。
「トランプさん、いい加減にしてよ。」と言いたいですよね。このままだと、
第2次世界大戦後に培われた、アメリカへの信頼や尊敬は完全に失われていま
います。もちろん今までも自国中心ではあったのですが、これほどまに遠慮
も知性も感じられない所業は破壊的ですね。
さて、今月の内容です。
1.<経営講座> ■【観光とモノづくり、響き合う日本の力】
2.<活動報告> ■【令和7年度の新年度始まりした】
3.<経営情報> ■【各種セミナー情報】
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1.<経営講座> ■【観光とモノづくり、響き合う日本の力】
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▼ はじめに
製造業の支援をしている仕事柄、お客様先へ向かう際には新幹線をよく利用
します。最近は席の半分以上が外国の観光客の方で占めることも珍しくな
く、日本に魅力を感じていただいていることに日本人としてとてもうれしく
思っています。
今回は、日本の成長著しい観光業と今もGDPの2割を占める日本の主力産
業である製造業との相乗効果について書きます。
▼ 観光が製造業にもたらす新たな視点
観光客の増加は、単に宿泊施設や交通機関の利用を促すだけでなく、地域に
根ざした伝統工芸品や地場産業製品への関心を高める大きなきっかけとなり
ます。旅先で触れた美しい陶器、繊細な織物、こだわりの食品などは、観光
客にとって特別な思い出の品となり、購入意欲を刺激します。
さらに、観光客の声は、製造業にとって新たな製品開発のヒントとなること
があります。「こんなお土産があったら嬉しい」「旅先で使って便利だっ
た」といった生の声は、既存製品の改良や、これまでになかった視点からの
商品企画に繋がる可能性があります。
また、工場見学や職人体験といった産業観光は、製造業の現場を一般の人々
に公開することで、製品への理解を深め、ブランドイメージの向上に貢献し
ます。特に、高い技術力や環境への配慮など、企業のこだわりを直接伝える
ことで、共感を生み出し、ファン層の拡大に繋がるでしょう。
▼ 製造業が観光業にもたらす革新
一方、製造業の技術力は、観光体験の質を向上させるための重要な要素とな
ります。例えば、最新のテクノロジーを活用したアトラクションや、快適な
移動を提供する日本が誇る新幹線、多言語対応の自動券売機や精算機など
は、観光客の満足度を高め、より魅力的でストレスフリーな旅の実現に貢献
します。
また、地域に根ざした製造業は、伝統技術を活かしたワークショップの開催
など地域文化への理解を促し、より深い観光体験を提供します。
▼ 相乗効果を生み出す具体的な取り組み
すでに日本各地で、観光業と製造業が連携し、新たな価値創造に取り組む事
例が見られます。
・ 伝統工芸品を活用した体験型観光: 陶芸体験、織物体験、食品加工体
験などを通じて、日本の伝統技術や文化に触れる機会を提供し、製品の
魅力を伝えます。
・ 工場見学ツーリズム: 普段見ることのできない製造現場を公開し、製
品が生まれるまでのストーリーや技術の高さをアピールします。
・ 地域ブランドの開発: 地元の素材や技術を活かした商品を開発し、観
光客向けのお土産品として販売することで、地域経済の活性化を図りま
す。
・ テクノロジーを活用した観光サービスの提供: VR/AR技術を活用した
バーチャルツアーや、AIを活用した多言語対応情報システムなどを導入
し、より快適で多様な観光体験を提供します。
▼ 未来への展望
観光業と製造業の連携は、単なる経済効果だけでなく、日本の文化や技術を
国内外に発信する絶好の機会となります。より魅力的で持続可能な観光立国
日本の実現に繋がるでしょう。
今後は、それぞれの分野の企業だけでなく地域全体が一体となり、新たな発
想で連携を深めていくことが重要です。日本の観光とモノづくりが織りなす
新たな物語に、期待が高まります。
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Writer:北原 浩司(中小企業診断士)
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2.<活動報告> ■【令和7年度の新年度始まりした】
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▼NPOあつぎみらい21は新年度が始まります
メールマガジン読者のみなさま、いつもご愛読まことにありがとうございま
す。
今月21日には当NPOの年次総会が無事終了いたしました。昨年度の事業報
告と収支決算は満場一致で承認されました。同じく本年度の事業計画と収支
予算が満場一致で承認されました。
新年度が始まるにあたり新たな事業について少し紹介させていただきます。
コロナ禍を契機に当NPOも甚大な影響を受け会議はZoom会議でリモート、
事業は最小限にと縮小してしまいました。コロナ禍が一段落してもNPOの日常
活動や受託事業はそう簡単にもとには戻りませんでした。
そこでこの現状を打破するために若手による「NPOの支援機会拡大プロジェ
クト」を開始しました。コロナ禍等の影響を乗り越え、新たな若手による活
動機会を創出することでNPO活動全体の活性化を図ります。プロジェクトメン
バーは若手が主体的に集まり、シニア(私を含む)を敢えて除き、活動を開
始しております。年頭でもお話しさせていただいたとおり、大谷翔平選手の
ようにスポーツなどでは若手の今までにない活躍が目立って来ております。
私も若手の活躍に期待しております。
もう一つみなさまのニーズが高い人材育成の新事業を開始いたします。現
在、どこでも人手不足、中小企業様にとって人材不足は深刻な状況がずーっ
と続いており、これは今後も続くものと予想しております。これを何とか募
集改善出来ないかという考え方もありますが、若い人は減るのは長期的なな
がれで食い止めることはほとんど不可能だと行って良いでしょう。新たなご
提案を考えました。それは今いる社員のままで生産性を上げるといういう方
法でこの難題を越えたらどうかと考えました。先ず手がかりは現場リーダー
のリーダーシップで現場改善のスキルを向上することと考えました。現場リ
ーダー育成プログラムを開始することにしました。中小企業様ではリーダー
育成がニーズは高いと考え、リーダーや管理職育成の経験のある企業OBが講
師として、リモートで講義と演習を組み合わせた事業を開始させていただき
ます。詳細は6月になったら紹介させていただきます。現場リーダーやリーダ
ー候補の方々の参加をお待ちしております。これは人材不足に悩む経営者様
の一助になればと考えております。
日本経済は成熟したという見方もありますが、世界の中での日本の強みは沢
山あります。これからも新たに成長出来る分野も未だ多くあり、まだビジネ
スチャンスの宝庫だと思います。新たなチャンスに挑戦することが、ひいては
若い人を集めることにもなります。NPOあつぎみらい21も同じです。
当NPOも若い力を結集してみなさまの成長と発展のための支援させていただ
くことが使命です。これが地域経済の発展に繋がればまことに幸いです。宜
しくお願いいたします。
令和7年 5月
NPOあつぎみらい21 理事長 小泉誠二
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3.<経営情報> ■【各種セミナー情報】
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▼ その他のセミナー・講演情報
厚木商工会議所 セミナー/イベントのお知らせ
http://www.atsugicci.or.jp/category/seminar/
相模原市産業振興財団 セミナー/イベントのお知らせ
http://www.ssz.or.jp/event
川崎市産業振興財団 セミナー/イベントのお知らせ
http://www.kawasaki-net.ne.jp/seminar.html
横浜商工会議所 セミナー・講習会のご案内
http://www.yokohama-cci.or.jp/event/
川崎商工会議所 セミナー・講演会スケジュール
http://www.kawasaki-cci.or.jp/event/index.html
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■ 編集後記
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前にもこの欄で書きましたが、令和の米騒動収まりませんね。米が買えな
い状態ではなくなったので、米の総量は足りているのですよね。でも価格
は下がらない。つまり「高く売ってる」、視点を変えれば「高くても買っ
てる」と言うことです。みなさん冷静になって、しばらく買い控えしませ
んか。週一で、芋や南瓜を主食にして。
では、次回のメルマガもお楽しみに。
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メンバも当然非公開としています。ご安心ください。
発行者:特定非営利活動法人 NPOあつぎみらい21
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