┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓   NPOあつぎみらい21の「かながわ Business Network」                        3月10日号 Vol.3 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ こんにちは、NPOあつぎみらい21 「かながわ Business Network」編集部の伊豫田(いよだ)です。  震災に対応した各種支援情報の確認を行なったため、メルマガのお届が遅くなり ました事、お詫び申し上げます。引き続き毎月1回、メールマガジンを通じて皆さ まの経営に役立つ情報をお届けします。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━    今回の震災で被災された皆さまに対しまして、心よりお見舞い申し上げます。             特定非営利活動法人 NPOあつぎみらい21 一同 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  今号のコンテンツはこちら! 1.<連載講座> ■中小企業経営について考えること 2.<経営講座> ■ゴーイング・コンサーン「継続すること」 3.<新着情報> ■かながわ Business Headline 4.<震災情報> ■震災対策リンク集 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 1.<連載講座> ■中小企業経営について考えること ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼経営革新について考える!  今日、売上拡大、利益拡大による企業の成長要因はイノベーションであると言わ れています。イノベーションinnovationとは「革新」のことであり、企業経営の側 面から言えば「経営革新」のことです。経営革新の類型には、   1.新製品の開発又は生産   2.新サービスの開発又は提供   3.商品の新たな生産又は販売方式の導入   4.サービスの新たな提供方式の導入   5.これらの組合せやその他の新しい知恵と工夫  などが考えられます。経営革新の目的は、安定経営の継続・持続です。その為の 経営課題は「売上拡大」であると言って異論がある経営者はまずいないでしょう。    自社の経営を支える主力商品をしっかり持っていたとしても安定経営に影響をも たらす変革要因は絶えず生まれ時間と共に増幅します。市場ニーズは社会構造の動 因、国際情勢の動因、その他外的環境によって変動していきます。自社主力製品も 製品ライフサイクルがあります。  時間と共に製品は陳腐化し、何もしなければ売上拡大の方向とは逆の方向に進み ます。  売上拡大という経営課題に取組む切り口として4P(製品、価格、流通、販促) や4C(顧客ソリューション、顧客コスト、利便性、コミュニケーション)などの 切り口がありますが、最も重要視しなければならないのは、基本に立ち返ればマー ケティング思考であり、簡単に言えば「売れる仕組みづくり」だと思います。  具体的には、マーケティング戦略を「顧客」、「営業体制」、「新製品開発」の 3つに焦点を絞って練り上げ個別課題を抽出し目標を立て自社の経営資源を整備し 人材育成を図り自社にない資源は外部を使い、目標達成の進捗を管理し推進すると いう事です。  この単純にして最も困難を伴う事を愚直に取り組むことがイノベーションを成功 に導き安定経営をもたらす要素であると思います。 (次回は、新製品開発を考えます。)   ┌───────────────────────────────────┐  Writer:吉澤 正一(中小企業診断士) 吉澤中小企業診断士事務所代表   新たな発想と違う視点で経営を考えます! 経営改善をお手伝いします!  大手食品会社における36年間の現場経験をお伝えします。 「新製品開発・生産技術開発のノウハウ」「製造管理の経験」をお伝えします。  Mobile:090-5004-4318 eメール:myoshizawa_50116@yahoo.co.jp └───────────────────────────────────┘ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2.<経営講座> ■ゴーイング・コンサーン「継続すること」 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼早期に引継ぎの準備を。  創業後間もない経営者の方、何十年も前から経営をされている方、なぜ、会社を 興したのですか。   お金を儲けたい   自分の好きなことをしたい   社長といわれたい   たまたま成り行きで   社会に貢献したい   自分の力を試したいなど、いろいろな動機があると思います。  どんな会社でも創業されたときは将来こんな会社にしたい、こうなりたい、とい う目標があったと思います。その想いは月日がたつとどこかに忘れ去られてしまい ます。会社が順調ですと日々多忙なときを過ごし、景気が悪くなると目先のことを 優先せざるを得ません。先のことを考える余裕がなく年月が過ぎ、気力や体力が落 ちてくると次世代へのバトンタッチを行う時期がきます。  しかし、そのときから準備をするのでは遅いのです。後継者の育成にかかる期間 については、年齢が若い経営者ほど3年から5年程度と短く想定する傾向があります が、通常10年程度は必要であると言われています。また、企業の成長率を従業者数 で比較した場合、経営者の年齢が60歳代を境に下降するというデータがあります。  すなわち、50歳位までに後継者を決定して育成を開始し、10年後の60歳台で引継 ぎをおこなうことが企業の発展にとっての条件、ということになります。  万一、適当な後継者がいない場合、廃業か売却か、または資産の一部譲渡などが 考えられますが、売却の実施例はまだ少なく現実的ではありません。  そのようになる前に手を打つ必要があります。企業はゴーイング・コンサーン、 継続することが命題です。どんなに小さな会社でも仕入先、取引先、お客様、家族 や従業員、ご自身も含め、多くの人々がその事業を通して関係を持たれています。  それゆえ継続する必要があるのです。後継者候補にはご自身の子供、親戚、従業 員、同業者や公的支援機関(マッチングサポート)などが考えられますが、そのと きこの会社を継ぎたいと思わせるように、日頃から企業の魅力を高めることが重要 となってきます。  国民金融公庫総合研究所のアンケートによると、小企業(従業員19人以下)の経 営者の年齢分布のピークは1996年では約48歳、2006年では約59歳です。中企業 (同20人以上)でも同じ傾向であり、経営の交代もなく10年が経過していると読み 取れます。  ぜひ、できるだけ早い時期から引継ぎの準備を心がけてください。 ┌───────────────────────────────────┐  Writer:越地 文夫(中小企業診断士)      「ものづくり企業様の“元気づくり”をお手伝い」   金属加工機械メーカで 開発設計、営業支援、輸出機の規格作成等を、  また 従業員10名の設備機械メーカで製造管理を行う。”小規模企業を肌で感  じることのできる中小企業診断士”です。E-mail: kosijif@ybb.ne.jp └───────────────────────────────────┘ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 3.<新着情報> ■かながわ Business Headline ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  神奈川県を中心にビジネスイベントや公的支援などの経営に役立つ情報をお届け します。興味のある内容がありましたら、是非ご活用ください。また、NPOでは 皆さまの経営改善を応援します。公的支援の上手な使い方や申請資料の作成指導な ど、お気軽に相談ください。 ▼補助金等の公募 募集期間中 新卒者就職応援プロジェクト http://www.chusho.meti.go.jp/keiei/koyou/2010/download/100209NJAP_G.pdf ▼施策・イベント情報 3/31 中小企業庁 経営者法律特別相談窓 (財)神奈川産業振興センター、神奈川県中小企業団体中央会 http://www.chusho.meti.go.jp/keiei/center/2011/download/110221ELE.pdf 〜5/9 経済産業省 第5回キッズデザイン賞の募集 http://www.meti.go.jp/press/20110303001/20110303001.pdf 使用済自動車判別ガイドラインに関する報告書の公表 http://www.meti.go.jp/press/20110228002/20110228002.html ▼統計情報 鉱工業出荷内訳表、鉱工業総供給表速報(平成23年1月分) http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/utiwake/index.html 平成21年特定サービス産業実態調査(確報) http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/tokusabizi/h22_2strep.html 我が国の工業 〜変化を続ける製造業〜 http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/kougyo/index.html 商業販売統計速報(平成23年1月分) http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/syoudou/index.html 鉱工業生産・出荷・在庫指数速報(平成23年1月分) http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/iip/index.html 資源・エネルギー統計速報(平成23年1月分) http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/seidou/result/ichiran/07_shigen.html 機械統計速報(平成23年1月分) http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/seidou/result/ichiran/03_kikai.html 化学工業統計速報(平成23年1月分) http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/seidou/result/ichiran/02_kagaku.html 窯業・建材統計速報(平成23年1月分) http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/seidou/result/ichiran/04_yogyo.html 繊維・生活用品統計速報(平成23年1月分) http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/seidou/result/ichiran/05_seni.html 紙・印刷・プラスチック製品・ゴム製品統計速報(平成23年1月分) http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/seidou/result/ichiran/06_kami.html 鉄鋼・非鉄金属製品・金属製品統計速報(平成23年1月分) http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/seidou/result/ichiran/01_tekko.html 石油統計速報(平成23年1月分) http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/sekiyuso/result.html ▼セミナー・講演情報 3/28 (社)神奈川県経営診断協会 観光と地域活性化 http://www.keieishindan.jp/kouennkai/2011-03-28.pdf 3/28 神奈川産業振興センター  実践!中小IT企業のためのクラウドセミナー http://www.kipc.or.jp/content/view/884/115/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 4.<震災情報> ■震災対策リンク集 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 経済産業省「東北地方太平洋沖地震 関連情報 中小企業者対策」 http://www.meti.go.jp/earthquake/smb/index.html 中小企業庁「東北地方太平洋沖地震関連情報」 http://www.chusho.meti.go.jp/earthquake2011/index.html 日本政策金融公庫「被災された皆さまへの支援態勢」 http://www.jfc.go.jp/c_news/news_bn/news230318.html 神奈川県「東北地方太平洋沖地震関連情報」 http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f100573/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 編集後記 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  NPOあつぎみらい21が贈る、「かながわ Business Network」はいかがでし たか? 今後もみなさんの経営に役立つ情報提供を行っていきます。                         次回も楽しみにして下さい!  環境省で花粉に対する情報提供をしていますが、ご存知でしたか? 花粉症が良 く聞かれるようになったのはバブル期ごろだと思っていましたが、この中の資料、 「花粉症環境保健マニュアル」によると、最初の発見は1961年でした。  しかも「杉」ではなく「ブタクサ」(杉は2年後の1963年)だそうで、こん なに古くから症例が報告され、いまでは2003年の「スゲ属花粉症」まで61例 ありました。  また、スギ林の面積は国土全体の12%(!)を占めているとの事。これでは、 逃げ場はなさそうです。  と、ここまで書いて気になったので、花粉から避難するツアーを検索してみまし た。・・・ありました、沖縄が花粉から逃げられる場所の様です。毎年3月は避暑 ならぬ「避花粉」と言うのはいかがでしょうか?  花粉症の皆さま、くれぐれもご自愛ください。それでは、また来月も役立つ情報 を集めてお届けいたします。 環境省 花粉情報サイト http://www.env.go.jp/chemi/anzen/kafun/index.html 名鉄観光 沖縄トラベルサイト http://kokunai-tyo.mwt.co.jp/okinawa/cat29/004010.html −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 発行者:特定非営利活動法人 NPOあつぎみらい21 編集人:伊豫田 竜二(中小企業診断士、ファイナンシャルプランナー) Website: http://www.atsugimirai21.org/ E-mail: mailmag@atsugimirai21.org ▼メール登録内容の変更・配信停止はこちらから手続きください。 http://archive.mag2.com/0001237314/index.html Copyright(C) NPOあつぎみらい21 掲載記事の無断転載を禁じます